少年野球に携わって:お父さんの成長

子供が少年野球チームに入ると、親が大変とよく言われます。その大変さの一角を占めるのが、お父さんの審判かと思います。

私自身も野球の経験はないものの、KOTAが入部した5年前はテレビで野球をよく見ていたから審判くらい…と思っていましたが、これがなかなか難しい。子供の野球ですからプロと違って予期せぬ動きがあって判定に悩みますし、相手チームの目の前で相手に不利な判定をしなければいけない時など困ることが多々あります。これがイヤで尻ごみしていらっしゃる方もいるでしょう。

しかし子供達に野球を頑張れと励ましている一方で、お父さんとしてイヤなことから逃げるわけにはいきません。私も悩みながらも何とか塁審を続けていきました。最初の1年くらいは自分でもひどい判定をしていたなという時期がありましたが、いまではある程度できるようになったかな、などと思っています。

さて昨日の試合ではわがチームのあるお父さんが3,4年の試合でセカンドの塁審をしていました。うちのチームの攻撃でセカンドでのフォースアウトのプレーでベンチから見ていたら明らかにアウトに見えましたが、お父さんはセーフの判定。相手チームの監督さんから審判全員でもう一度話し合ってくださいという抗議がありました。しかしこのお父さんはボールをキャッチした時の足がベースから離れていたのでセーフなんだと自信を持って主張され、そのまま試合は継続されました。

このお父さんは自分の子の試合での出番はありませんでしたが、いつも試合についてきて審判を引き受けてくださって審判として確実に成長しています。子供が少年野球を卒業する頃には子供だけではなく親もいろいろな意味で鍛えられます。少年野球に入ると親が大変だからやめよう、と思っていらっしゃる方、この大変さから逃げようとしないで子供たちと一緒に成長しましょう。

小学1年生時のKANAと一塁塁審の私(以前も掲載)