11歳になって11年前を思い起こすと その2

夕方仕事を終えて長兄次兄と生まれたばかりのKANAを見に八尾から県立中央病院へ向かいました。KANAの姿を見て自分の家に女の子ができてどうしようかと悩むと同時に、父の体温は38度を超えました。
悪寒に震える父。しかし坊主たちに夕食を食べさせなくてはいけません。「なんか暖かいものでも食べに行こうか。なに食べたい?」と聞いた父に対して、坊主たちの答えは…「すし。」
父は暖かいものを食べたいのに、なんでそんな寒い店なん?
結局いき魚亭に行って子供たちが寿司をほおばる中、父は「一人鍋」を凍えながら食べていました。
このあと1週間は父は坐薬を入れながら38度を超える体温と闘って仕事こなし、長兄が毎日八尾小学校から帰ると父の両親が富山に連れて行って夕ご飯を食べさせて、夜は父が八尾に連れて帰って、朝ご飯としてレトルトカレーやレトルト親子丼を食べさせて学校に送り出す生活が続きました。
以前も出したKANAの生後1か月くらいの頃の写真

この季節になるとあのつらかった1週間を思い出します。