野球肘に理解のない指導者

MIHOパパさんがコメントしてくださったので、最近目の当たりにしたことを…




野球肘には内側型外側型があって、9割以上を占める内側型に関してはほとんど後遺症を残さず治ります
しかし外側型はいわゆる関節の中で、骨と骨(正確には関節軟骨と関節軟骨)が擦れ合うところが痛むのです
擦れ合う部分がデコボコになります


したがって、動かしたときの痛みがずっと残ったり、動きの悪さが残ったり、などの後遺症が出るのです
手術が必要となる子もいます




ここしばらくのスポーツ医学などの発達によって、上記のことがわかってきました
しかし先日書いたように、元プロ野球選手でも古い方は特にこのような進歩についていくことなく、
これまでの経験論のみでただただ投げ込むことを推奨するような主張をされています
(桑田投手、工藤投手以降の方は大丈夫と思います)
50代、60代の指導者でも同様のことが言えるでしょう
これらの方々は自分の経験でしか物事を見れないために、時代の進歩に取り残されているのです




最近父の近くで投球禁止を勧められている外側型野球肘の選手が、
チームに戻って監督から「どんどん投げろ」と言われているそうです




この監督さん、この子の将来のことが見えているのでしょうか?
自分の経験上今まで痛い子がおっても、投げとる間によくなった子が何人もおる、とおそらく反論されるでしょうが、
この子の肘は確実に後遺症が残る方向へ進んでいきます
だれが責任をとるのでしょうか?
(許してもらえるとしたら指導者と選手の信頼関係によるものだけでしょう)




経験論が大事な時もありますが、MIHOパパさんが言うとおり
日本古来の相撲や柔道、剣道などの世界で最近この弊害が目立ちます


科学的なことばかりを推奨するわけではありませんが、
少なくとも将来ある子供たちに、体の障害が残るようなことを、
なんとか防いでいかなければいけません