我が家のスキーチューンアップルーム

スキーのアルペン競技に出ている方は、ほとんどみなさん試合や練習の前にワックスを塗っています。一般の方がよくされているようなスプレー式などではなく、大体はワックスをアイロンで溶かして厚く塗って、しばらくしてからスクラッパーで落とすという作業をしています。溶かしたワックスを塗るのは滑走面の素材、高分子ポリエチレンの表面にしみこませるためであり、しみこみきらなかった分をスクラッパーで落とすのです。

ワックスを塗るチューンアップルームとして求められるのは、①溶かしたワックスがスキーの滑走面にしみこみやすいように、ある程度部屋が暖かいこと、②スクラッパーで落としたワックスのカスが家の中に入ると床がべたべたになるので、掃除しやすい場所であること、などでしょうか。

私の知る限りでは皆さんが使っているのは、家の使わない玄関、2階の部屋、使わない応接間、に敷居を付けたフローリングの部屋、などですかね。温まりにくい、掃除が大変、など、皆さん結構苦労されています。

うちはそういう意味では結構恵まれた環境かと思います。我が家のチューンアップルームは地下室で物置として使っている場所の一角です。床暖房の配管が通っているので冬でもまあまあ暖かいですし、掃除も楽です。私が立つと配管が頭にぶつかるので、いつもすこしかがんでいなければならないことぐらいが不満な点ですが、しかし十分な高さがあれば部屋は暖まりにくいし、難しいところです。

試合の前の日はいつもこの部屋で2時間以上子供の板にワックスを塗りながら、「これで恐ろしくよく滑るぜ、へへへ。」とニヤニヤしているのでした。