一生懸命ワックス塗って−自己満足の世界ー

時間をかけてワックスを塗って、よく滑ったと子供に言ってもらったあるいは自分がいい滑りができた、ということはうれしいことです。しかし1)そのうれしさが長続きしない、2)よく滑るという価値観が他人にわかってもらえない、以上が悲しいところです。

1)一度ワックスを塗っても一日練習をすればまた同じように塗らなければいけません。車を洗車した翌日に雨が降るのと似た感覚でしょうか。一度塗ってしばらく大丈夫ならいいのですが。

2)他人に良く滑ってすごいね、と言ってもらえるのは、スキーの腕よりも板の滑りが重要になる試合(牛岳などゆるい斜面で長いコース)でいいタイムのときくらいでしょう。年に一回あるかないかです。

結局は時間をかなり費やして得るものが少ないのですが、よく滑る板でないといいスキーができないので一生懸命ワックスを塗ってます。私はこれを「盆栽の世界」と思っています(過激かな。盆栽の人に怒られそう。)。

私は花や植物にあまり興味がないのですが、嫁は一生懸命花に水をかけ、土に肥料をやっています。この前この姿を見て「スキーにワックスを塗るのと一緒だな。」と言ったところ、「ぜんぜん違う。」と結構反論されてしまいました。花を見てきれいだなと思ってくれる人のほうが、スキーの板が良く滑るねと思ってくれる人より多いとは思うけど…