西田地方レンジャーズで監督が教えたいこと:私の想像

最初に、レンジャーズの監督に関してのあくまで私の想像の話です。

私は野球に関しては素人なのですが、野球はそのチームの監督の考え方で選手がどのように変わっていくかが決まるように思います。富山少年野球リーグを5年間見ているだけの経験しかないのですが、勝ちにこだわるチームはもうそれに向かって一直線、ミスをすればすぐ選手交代ですし、失敗はしないぞ、いいプレーをするぞ、という意気込みのある子達の顔つきはすばらしいものがあります。一方で小学生の頃から試合や練習でここまであとのないプレーを強いられていると、燃え尽きてしまって中学に入ると別のスポーツを選ぶ子も多いと聞きます。

たぶんうちの監督は上記のことを起こさないように、ということを一番考えていらっしゃるように感じます。ですから、いわゆる勝つためだけの野球はされようとしませんし、失敗をしてもそれを理解させようとすることを重視されています。

監督はおそらく、小学校の間は野球を好きになってくれればいい、好きになってくれれば中学に入ってどれだけでも一生懸命できるのだから、という考えなのだと思います。このような方なので、卒業生が中学に入って野球を続けてくれることが、一番うれしいことなのではないでしょうか。

さて、KANAより7年上のKOTAはレンジャーズに入ったのが遅かったためもあって、中学では野球部ではなくテニス部を選びました。この息子にも「何でもいいからスポーツを続けろよ」と温かい言葉をかけていただきました。

この春中学生になったYUYAがどこのクラブに入るかということは、昨年秋から気にしていました。なにしろ集中力がなく、運動能力も平均以下、それでも友達と一緒にできる楽しさで何とかレンジャーズの一員として野球を続けてきたような子です。勝ちにこだわるチームであればきっと途中でやめていたであろうけど、監督の温かい人柄に包まれてここまで来たという感じです。

以前はコンピュータークラブに入るわ、などといっていましたが、なんと野球部に入部しました。同じチームで陸上部に入るといっていた子も、結局野球部に入り、レンジャーズから同じ中学に行った子は全員野球部を選びました。

これはきっと監督にとって最もうれしいことなのでは、と想像しています。一番危うかったYUYAが野球部を選んだのですから。