富山対群馬戦で垣間見たプロの世界

日曜日の新聞には「9回裏に起死回生の同点ホームラン」とか、優勝決定後の選手の喜び、とか、スコアボードだけを見れば十分想像ができる話しか載っていませんでした。でも球場で見ていた私(素人ですが)にとってはもっと心に感じることがいくつかありました。

1)野原選手
9回裏に同点ホームランが飛び出す直前の1アウト1塁でバッターボックスに入りました。2ストライク3ボールからの内角へのストレートを自信を持って見送って一塁へ歩こうとしたところ、主審がストライクのコール。私はネット裏のかなりコースがよく見えるところにいて確かにボールにも見えました。野原選手はすごい形相で主審をにらみつけ、グリップエンドでホームベースのすぐ横をたたきつけてベンチへ戻って行きました。町田、草島などの後続の選手に逆転にかける意気込みが伝わったのでは、と感じました。

2)草島選手
DHだからかもしれませんが、試合中もずっと一塁ベンチ横で黙々と素振りをしていました。そのうしろ姿から気持ちがずっと伝わってきていました。何とかしてやる、という気持ちが9回裏の同点3ランにつながったと思います。あのホームランの瞬間だけ頑張っていたわけではない!

3)群馬ダイアモンドペガサスの選手たち
試合が決まった町田優士選手の打球は、まずピッチャーをかすめてセカンドベース上へ転がり、一塁ランナーをセカンドで刺すしかなかった守備陣はあわてました。しっかり捕っていてもセーフになったような気がしますが、ファンブルしたセカンドの選手、止めれなかったピッチャーは試合終了後しばらく立つことができませんでした。若い選手が多い北信越BCリーグだからかもしれませんが、試合にかける気持ちを十二分に感じました。NPBプレーオフをしていますが、同じような場面になったら立てないくらいがっくりくるのか、それともあっさりとあきらめてしまうのか?

この前富山対石川のナイターを見に行くも寒くて早く家に帰ってきたら、ケーブルテレビで実況をやっていて、球場までいかなくてもいいかな、などと感じた日もありました。しかしここまでの気迫に満ちた試合を、家から車で30分ほどのところで目の前で見せていただけて、本当に感動しました。私自身のサンダーバーズの応援暦はたった3ヶ月ですが、もっとたくさんの方に球場に足を運んでいただければと思います。

今後の香川との試合、また来シーズンの北信越BCリーグの試合も頑張ってほしいです。