少年野球 -勝つためにはここまでするのか-

自分が目の前で今まで直接聞いてきた方(桑田投手や横田監督)や、うちのレンジャーズの監督さんは、「とにかく子供のころは楽しく楽しく、野球が好きになるように。」と言われていました。私もその意見には賛成ですし、今でも正しいと思っています。
しかし先日ある野球つながりの方からこんな話を聞きました。うわさ話をいい加減に書いていると思われても困るから、少なくとも周りの人と選手と両方とも同じことを言っていたので間違いないことを一つ言えば、「ピッチャーが投げる1球1球に対して、ベンチの監督コーチから何を投げるかサインが出ている。」
その他、確認はできていませんが聞いた話では今度対戦する相手チームのビデオ撮影をする、スコアブックを借りてきて見る、など色々なことをしているようです。
いったい何を目標にしているのでしょうか?
ある目標を立ててそれに向かって自分で考えていろいろな工夫をする、この観点からは相手チームの研究をして少しでも目標に近づこうとすることはいいと思います。しかし、子供たちが自分で考えるのではなく、大人(監督コーチ)が試合を動かすことが子供たちの成長につながるのでしょうか。
父の子供の頃は日本も護送船団方式でみんながそれなりに頑張っていれば大丈夫な時代でした。それが小泉政権の頃から競争競争になり、ネットやPCが普及するようになって家に帰ってきてまで仕事ができるようになって、とにかく努力努力をしないと勝ち組に残れなくなってきています。少年野球の世界もそうなってきているのでしょうか。
小学生に対して好きなことを頑張るということを教えてあげたい(今すぐわからなくてもいいのです)と思っている大人の立場からは、子供達に今からそんな世界に入り込んでほしくないなというのが正直なところです。